【2025年】今、看護師「辞めたい」が止まらない!高止まりする離職率とどう向き合うか?

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看護師のイメージといえば、「いつもニコニコ穏やかに働いている」「誰にでも優しい」「お給料がいい」などとポジティブなイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。その反面、近年の離職率の高さが度々ニュースとなっており、「夜勤が大変そう」「定時に帰れない」「お局が多そう」などと看護師界の実態が以前より世間に浸透しているのではないでしょうか。そんなネガティブなイメージも多い看護師に今問題となっている離職率について、今後どう向き合っていけばいいのかを現役看護師の目線から考えてみました。

1.看護師を辞めたいと思う理由4選

看護師が実際に辞めたいと感じるのはどのような瞬間なのでしょうか。よくある理由を4つ紹介していきます。

職場の人間関係が悪い・苦手な人が多い

看護師に限ったことではありませんが職場の人間関係が原因で退職をしてしまうケースは少なくありません。苦労して取得した看護師免許ですが、たった1人の苦手な先輩やお局の影響で手放すことになってしまう人もいます。看護師の世界はいつでも多忙を極めていますが、それに加えて人間関係が悪いとなってしまうと、仕事のやりがいや希望を見いだせずに挫折してしまう人も多いでしょう。それくらい、人間関係というのは働きやすさや働きがいに直結する要因です。

夜勤の負担が大きい・不規則な生活リズムによる体調不良

病棟勤務の場合、ほとんどの人が夜勤をしています。不規則な生活リズムが続くことで自律神経が乱れ、体調不良の原因となります。特に夜勤では、勤務するスタッフの人数が少なく、それでいて受け持つ患者の数は一人当たり10~20人(大病院などは)と多いです。穏やかに過ぎる夜勤というのはほとんどなく、大抵夜間の急患・急変は当たり前、それに加えてせん妄やトイレ介助などやることが多いのが特徴です。

夜勤は2交代勤務の場合月に5回はありますが、夜勤をやっている人にとってこの数字は意外と多いと感じるのではないでしょうか。忙しい夜勤を乗り越えたのに、「もう次の夜勤か」と前回の疲労を引きずったまま勤務している人もいます。

また、看護師の給与は一般的には高い傾向にあります。ですが、こなしている業務量や抱えている負担、勤務時間の長さを考えると見合っていないと感じてしまいます。金銭面での見返りが期待できないのは正直つらいと思います。

休暇が取れない・取りづらい

万年人手不足の病院では、お昼の休憩すらも十分に取ることができない状況にあります。また、夜勤明けの勉強会や休日の研修など、自己研鑽という名目での強制参加のためにゆっくり休むことができないと悩む看護師も少なくありません。

また、看護師はカレンダー通りに休むことが難しく、独身者や子なし夫婦の場合、土日全出勤という状況も多々あります。そのため家族や友人と休みを合わせるのが難しくなってしまいます。生活リズムが違いすぎるために、気がつけば夫婦でも1ヶ月間ほとんど顔を合わせていなかったという話も聞きます。特に子育てをしている看護師の場合、夜勤の時に子どもの面倒を見てくれる人がいないと今まで通り働くことは難しくなってきます。また、子どもの発熱などの理由で急に夜勤を休まなければいけなくなった場合、勤務調整のために他のスタッフに負担を与えてしまうため、それが罪悪感へと繋がりかねません。

医療ミスへの恐怖心と自信の喪失

医療現場は常に命と隣り合わせで気が抜けません。しかし、ゆっくり丁寧に一つ一つ時間をかけて確認しながら進めたくてもできない状況がほとんどです。そのため、迅速に多重業務をこなすことが求められる病院の中で、常に死のリスクと向き合わなければならないプレッシャーは計り知れません。新人や経験の浅い看護師であるほど、「辞めたい、私看護師向いてないかも」という気持ちになる傾向が強くなります。

そしてある程度経験を積んで中堅看護師になった時には、ここらで一旦落ち着いて生活のリズムを安定させたい、人間関係の悩みやストレスの少ないところで働きたい、一度仕事を休みたいという気持ちが芽生えて、看護師を退職する人が多いようです。

看護師の最大の強みとしては、働ける場所が多数ありどこも常に人手に困っているため、ブランクがあったとしても復職しやすいことです。この強みを活かして、「一旦出産・育児が落ち着くまでは、」という名目で仕事から離れる人もいると考えられます。

2025年の今、看護師の離職率の改善に向けて何ができるのか?

ここからは筆者の個人的な意見になります。

今後高齢化のピークを迎えるにあたり、これまで以上に看護師の負担や責任は重くなっていくと予想されます。その中で、どう離職率を改善させていくべきなのかを考えたところ、個人で働きかけることができる部分としては、「職場の人間関係」が一番重要だと考えます。

特に子育て世代の急な欠勤に対して、職場のスタッフや上司の理解があるのとないのとでは、精神的な負担も違ってくるはずです。いつも勤務交代を引き受けている人は、とても大変だと思いますが、お互い様の精神で快く対応してみてはどうでしょうか。

また、自分の機嫌をコントロールすることも必須です。社会人であれば基本的なことだと思いますが、自分の機嫌を自分で取れずに周囲にぶつけてしまう人がいます。忙しいとすぐに不機嫌なオーラを出す人は要注意です。その不機嫌さが周囲に悪影響を与えていることを自覚しましょう。

いつの時代も人間関係の悩みはなくなりませんが、人の命を預かる場所として、チームワークの良い職場を目指すことは重要です。チームワークが良ければミスも減り、患者と自分の安全も保たれます。ひとりひとりの意識付けで変わっていけるばずですので、ぜひ今日から気持ちの良い職場環境になるような行動を取り入れていってください。

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